Archive for 6月, 2011
懐中電灯<6月22日>
平成23年6月議会今日閉会しました。
6月議会は、年初につき主だった議案が無いことが多かったが、今議会3月11日の震災に伴う、当市の防災対策や福島原発破損放射能汚染の影響についてなど議論された。
そんななか、議員の追及が新聞に記載される。
新聞記事は、ひだ議員によるとボッパルトから救援物資として送られた、手動蓄電付懐中電灯11000個、その一部数拾個を市の部課長以上に配布したことに憤っているとの内容
そのことにより「何やっているんだ」「それは本当か!」「けしからん」など行政に対するお叱りの意見を多数伺いました。
始めに私自身の反省から、懐中電灯の問題は、一般質問まで知らなかった。青梅市の国際交流、青梅・ボッパルト、日中、国際交流、アニャマンカシ、サザンカの会など様々な人たちや団体が草の根レベルから広範囲な規模での交流を行っていることの理解。それら団体と協力して催事開催を長い間、担ってきた者として情報収集、また 即対応・行動できなかったことの反省をします。
私は、新聞記事で市民が困惑されていることから、議会の合間に当事者のH氏から事の真相を伺いましたので、報告します。
どうして青梅市に災害支援緊急物資「懐中電灯」が11000個も届いたのか?また ドイツの送り主側と受け取り側のH氏との関係と善意について、また 今後の友好関係に影響を与えないか?対処についてなど伺う
青梅市民H氏に会い当時の状況や11000個の懐中電灯が送られた経緯を昼食をご馳走になりながら伺う。送り主とは、ホームスティで知り合い20数年になる、相互訪問で自国の案内や桜をドイツに送ったりした関係で信頼し合う間柄。懐中電灯の寄贈については、ドイツ国内で震災ニュースを見たことから、直ぐにドイツに避難しなさいとの電話があったことから始まった。その後、青梅市は津波の被害は無い。停電の影響で家も街も真っ暗になっていることから善意の「懐中電灯11000個」寄贈になる。救援物資をドイツから日本に送る手立てに困難極まり、議員やANA、官僚の人脈活用、最終的にボッパルト市長のご尽力でロシア経由で成田空港に到着。その後は青梅市で対処するよう要請したのが真相とのこと。ドイツ人の善意やその間のご苦労、私も聞くまで知らなかったとは言え、その場で感謝申し上げました。個人間の交友関係から発展した善意の贈り物、異なった方向で取り上げたひだ議員、それを記事にした新聞、市長のリーダーシップのなさに憤り、今後の友好関係にも多大な影響を及ぼすのではないかと危惧するとも申していました。
議会最終日、担当課長と会い送り主のドイツ友人への感謝表明についてと、当事者H氏の考えを伝える。個人の善意から寄贈された懐中電灯11000個、この活用使途は青梅市に委ねていることは明白であること、私も書状など拝見させて頂き理解、毅然たる態度表明をマスコミにも行い、市民の誤解を解く必要があると同時に友好関係の発展にも繋がると話てきました。
私は、この問題一般質問に対するやり取りが真相の全てとすると、市長が誤解を招くような答弁であったと考えます。市長答弁の後に企画部長が代って答弁した内容、H氏の言ったことと同じ、最初に市長が毅然たる態度で答弁していたらこんな問題にならなくて済んだのではと考える。
善意を素直に受け止め、青梅市が万が一の災害時に役立つよう職員が持っていることで懐中電灯が取り持つ縁として効果があり、長きにわたり友好関係の発展につながる。追及する議員も真相を深く探査、新聞もセンセーショナルを期待せず当事者間だけで無く大所高所に立った見識を記事に反映して欲しいと私は願います。